日本では新学期が始まりましたね。多くのお子様が、幼稚園の卒園式を迎えたのち、小学校に入学されたのはまだ記憶に新しいのではないでしょうか。
ニュージーランドでもそうだったか? というと...答えは”NO”なんです。
ニュージーランドでは5歳の誕生日の翌日から満6歳までに小学校に入学すると国で定められていますが、ほとんどの子が5歳の誕生日を迎えるとすぐに入学するのでみんな小学校を始める時期がバラバラです。なのでニュージーランドでは日本のような幼稚園全体の卒園式や小学校での入学式は存在しません。その代わり、幼稚園の最後の日には、たいていの幼稚園が卒園バースディパーティーを開いてくれます。今回は、昨年暮れに卒園した次女の卒園バースディーパーティーの模様をお伝えしようと思います。
卒園バースディパーティーは下園前のマットタイムに行われます。マットタイムというのは文字通り、子供たちが集まってマットに座り、先生のお話を聞く時間です。卒園する子は、いつも先生が座っているスペシャルの椅子に座らせてもらえます。
そして、冠をかぶせてくれます。冠は、この日の朝一番に作ったもの。次女が描いた人でいっぱいです。
「これはマミー、この大きいのはダディ」と誰を書いたのか一人ひとり紹介します。妹、お友達、そしてペットのウサギまでいました。
そのあと、小麦粉粘土で作られたケーキにロウソクをともして、歌を歌いながらお祝いしてくれます。
ろうそくの火を吹き消すと先生からのお手紙が。表紙にはその子の得意なこと、幼稚園で好きなことの写真が貼られているのですが、それをみんなで当てあいます。ちなみに次女の好きなことは、ペインティングでした。
先生からピンクの封筒をもらったのですが、家に帰って開くと、園児たちからのお祝いメッセージが入っていました。嬉しいですね。
こちらはストーリーブック。卒園アルバムのような物でしょうか。「次女が幼稚園でこんな事をしました」「こんな凄い物を作りました!」「遠足に行きました」など先生達が心をこめて写真入りでストーリーを書いてくれています。卒園バースディパーティーでは、それを一枚一枚みんなに簡潔に紹介してくれました。
いつも幼稚園から帰ってきて、「今日は何したの?」と尋ねても、返事は決まって 「~ちゃんと遊んだ」だけで心配でしたが、こんなに色々なことしていたんだなあ~と胸が熱くなりました。
卒園バースディパーティーのクライマックスは、「クレイジーモンスターズ」という踊り。みんなで大きな輪になり、主役が中に入り、音楽に合わせて踊りたい子を選んで踊っていくのですが、みんな一緒に踊りたくて、選んでもらえるよう、手を上げて必死にアピールする姿が何とも可愛いです。
最後に園児のお友達たちにささやかなプレゼントを一人ひとり渡し、見送って、パーティーは終わります。
この卒園バースディパーティーは、お迎えの時間に開催されるので、保護者達も見ることが出来ます。
他の園児のパーティーを見て、他人の子ながら毎回目頭が熱くなり、いつかわが子もこの日を迎える日がくるんだろうな。と心待ちしていましたが、あっという間に、その卒園の日が来てしまいました。色々な想いがこみ上げ涙涙でした。
個人的には合同卒園式の方が、季節の節目や区切りがはっきりと分かっていいと思うので合同卒園式が無いことに少し不満でした。ですがこのようにその日主役になって、みんなからお祝いしてもらって見送られて卒園していくのもいいですね。言うまでもなく、この日は次女にとってかけがえのない特別な日になったことでしょう。翌日から始まる小学校生活が楽しみです。
(あやこ)
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