Year1のタクが学校から持って帰ってきた小冊子。”My Measurement Book: Length”と書いてありました。何かな、と思って中を開いてみると、どうやら小学校の算数の授業で長さを計ることを学んできたようです。Year1の算数については、掛け算や割り算を学び始めることなどを以前書きましたが、長さについてどんなふうに教えているかこの小冊子を見てみました。まずは、机の幅、椅子の高さなど、身近な物の長さは手のひらいくつ分でしょうか?という質問から始まっていました。まだ5~6歳の子供たちが学ぶYear1だからか、センチメートルを教えるのではなく、まずは自分にわかりやすい単位で長さを比較することをやってみたようです。
その次には、My buddy(私の友達)の絵を描き、名前を付けます。そしてその友達の体や腕、足などの長さを計っていきます。単に長さを測る問題を与えられて解いていくのではなく、自分で計る対象の絵を描いたり、それに名前を付けるなど、子供たちが関心を持って取り組めるような工夫を感じます。
長さの単位はcubeとrod。これってどういうこと?とタクに聞くと、「cubeっていうのはさ、小さくて四角いもので、rodっていうのは長い棒みたいなものだよ」とのこと。同じものを、長さの違う道具を使って2回計ったようです。しかも、cube何個分になるか、rod何本分になるかを計る前に自分で予想しておき、実際に計った結果と比べるようになっています。
そしてお次はこれ。
“Measuring the Giant!”(巨人を計る!)と題して、教室に描かれた巨人の手や足などがどれくらいの長さになるかを計っていきました。子供たちが興奮して計っていく姿が想像できますね。「ジャイアントって本当はすっごくすっごく大きいんだよね?」とタクも言っていました。
そして次には、机の高さや友達の身長などを計ったのですが、計る道具として何を使うかまず自分で決めます。タクはRolaと書いていましたが、ruler(定規)の間違いだったようです。そしてこの時も、実際に計る前に自分で予想を立てます。NZの授業ではまず生徒に考えさせるということが非常に重要視されているのですが、Year1の算数の授業でもそのことを実感しました。
そして最後は、「どの蛇が一番長い?」というもの。実際にそれぞれの蛇の長さに合わせて糸を切り、長さを比べました。さらには色塗りもするなど、算数の授業でも美術や図工の要素を取り入れるだけでなく、子供たちが飽きずに興味を持って授業に取り組めるようになっているのがありがたいと思います。
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