ニュージーランドで英語教育 ほうかごブログ

自然の恵みを味わう―大潮の日に家族で潮干狩り

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南半球のニュージーランドはいま夏真っ盛り。海で遊ぶには最適の季節で、ビーチで泳ぐだけでなく釣りや磯遊びなどいろいろ楽しめます。
そんな夏の海の楽しみとして、大潮の日に潮干狩りに行ってきました。日本では春になり暖かくなってくると潮干狩りに行かれる方も多いと思いますが、ニュージーランドではほぼ一年中貝を掘っている人を見かけます。

潮干狩りに行った場所はオークランド市北部のシェイクスピア・パークという自然公園。ここはちょっとしたハイキングやバーベキューが楽しめるだけでなく、cockleという二枚貝が採れることでも知られています。

夏休み中ということもあって潮干狩りに来る人は多いらしく、どこで採るのがいいか事前に地元の知人に相談すると「大きいのはあんまり残っていないかもね」と言われました。

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干潮の時間に合わせて一番沖のほうまで行ってみました。かなり沖の方まで潮が引いています。

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うーん、どこにいるのかな~。

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かなり細かい砂が泥のようになっていて、手探りで掘っていけます。

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宝探し感覚で砂を浅く掘っていくと、採れた、採れた!よかったね。大きいのは残っていないかと心配だったのですが、この貝としてはなかなかいいサイズです。

貝を掘るだけでなく、あわてて逃げる小さなカニを捕まえたりして子供たちは歓声を上げて遊び始めました。砂地の浅瀬なので安心して遊ばせることができるのが、親としてはありがたいです。

貝を採りに来ている人の中には、日本で渓流釣りのときによく使われる防水ズボンのウェーダーを穿き、熊手とザルという完全装備という姿も見られますが、多くは家族連れで海水浴の延長のような感じで潮干狩りを楽しんでいるようでした。

ところで、先住民マオリの言葉ではtuangiと呼ばれるこのcockleですが、マオリにとっては伝統的に主要な食料のひとつで、数世紀前の貝塚から発見されることも多いです。生で食べることが多かったようで、今でもやわらかくするため電子レンジで少し加熱するだけで食べる人もいるようです。イギリスやヨーロッパからの食文化が入って以降は、日本のあさりのようにリゾットやクラムチャウダーなどさまざまな料理に使われています。

人口約140万を擁するニュージーランド最大の都市オークランドの市街地でも、以前はふんだんに採れていました。子供のころはおやつ代わりにバケツ片手に砂浜に掘りにいき、毎日のように茹でて食べていたという人もいます。現在、この貝は一日に一人150個まで採っていいのですが、人口増加が進んだオークランド地域は一人50個までに制限されています。とはいえ、500円玉ぐらいの大きさの貝なので一家族で50個もあれば十分です。

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採ってきた貝は味付けせず、ゆでただけで食べたのですが、味がしっかりしているせいか子供たちが次々と食べてあっと言う間に平らげてしまいました。ゆでた汁はお味噌汁にしてこれもおいしくいただきました。

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Posted on: January 13th, 2015 by Yuko Okumura コメントはありません

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