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歴史好きの女の子におすすめ! 幕末のヒロインの日記を英語で読む

アメリカで500万部以上の売上があったフクロウの冒険譚シリーズ「ガフールの勇者たち」を以前紹介しましたが、その作者が日本の女性が主人公の本を書いているので、図書館で借りてきました。
タイトルは『Kazunomiya』。舞台は幕末の動乱期で、天皇の妹の和宮が自分の意に反して将軍家に降嫁される時期を日記形式で描いています。
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娘が早速読んだので感想を聞いていたところ、歴史好きの弟が
「和宮って、公武合体のために将軍と結婚させられた人でしょ」
と口を挟んできました。
公武合体なんて言葉、よく知ってるね! と驚くと、
「公武合体ってさ、酸性とアルカリ性を混ぜると中和されるみたいな感じで、公家と将軍家が仲良くなるってことだよ」
いや、その例えはかなりずれていると思う…。

この本にはPrisoner of Heavenという副題がついており、和宮は宮中で優雅な暮らしをしつつも自由が制限され、結婚をはじめ様々なことが周りから決められてしまうのですが、そんな境遇で和宮が意志の強さを発揮するところが娘は面白かったようです。
「例えばね、お歯黒の儀式ってあったでしょ。本当は自分で勝手にやっちゃいけないんだけど、内緒でやってしまったりとか」
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日記の日付のところには6月がMinazuki(水無月)と書いてあるなど、日本的な感じを醸し出すような工夫が細部でなされているのですが、娘は英語と日本語の感覚の違いも面白かったようで、
「3月のところでThe time that frog eggs begin to floatって書いてあるんだけど、多分日本語で読めば風流な感じになるんだろうけど英語だと理科の作文みたい」
とのこと。
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本の最後には幕末から明治維新にかけての日本の歴史の解説もあり、英語でこんなふうに説明するのか、と勉強になったようです。

この本は8~12歳向けとなっており、英文も平易なものが使われています。The Royal Diary Seriesというシリーズになっていて、歴史上の女王やお姫様が若い頃に書いた日記の体裁をとっています。マリー・アントワネットビクトリア女王などもあるので、歴史好きの女の子は読んでみてはいかがでしょうか。

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Posted on: April 9th, 2018 by Yuko Okumura コメントはありません

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