毎年4月25日はニュージーランドの祝日、アンザックデー(ANZAC Day)です。
ANZACとはニュージーランドとオーストラリアの連合軍の名前(Australia and New Zealand Army Corps)で、アンザックデーは第一次世界大戦中に戦争に関わって命を落とした人々に対する追悼をする日として制定されました。現在は第二次世界大戦も含め、戦争に関わって命を落とした方々を偲ぶ日となっています。
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ANZAC Day service at the National War Memorial Wellington.
アンザックデーを象徴するのはポピー。アンザックデーには皆ポピーを胸に刺し、敬意を表します。なぜポピーなのかには諸説がありますが、第一次大戦中の4月25日に行われたトルコ・ガリポリへの上陸作戦で多くの血が流された場所に咲いていたと言うのも一説。かわいい花ですが、それを聞くと少しかなしい気持ちになりますね。
アンザックデーの詳細はこちらのブログをご覧ください。
http://houkagoenglish.com/anzacday/
普通アンザックデーは、夜明けの敬礼に始まり、一日中引退された軍人さんのパレードなどが行われ、お祭りのような一日です。子供たちが小さい時にGirlGuides(日本のガールスカウトにあたります)に入っていたのですが、毎年このアンザックデーには退役軍人の方々と一緒にパレードに参加していました。パレードのあとにジュースやホットドックがふるまわれるので、子供たちもパレードをとても楽しみにしていました。
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退役軍人の方々。ついに帰ることのできなかった戦友たちを偲びます。
今年のアンザックデーはロックダウン中だったため、もちろんパレードはなく、普段とはちょっと趣の違う一日となりました。
夜明けの敬礼は朝6時にそれぞれが家の門に立ち、心のなかで戦没者の方々への敬意を表しました。うちはその日ウッカリ朝10時まで寝てしまいましたので参加できませんでしたが、アーダーン首相をはじめ、多くの方々が早起きをして門に立たれていたようです。ニュースのインタビューでは、ある人が「一人ひとり別々の場所にいながらも、心が一つになっているのが感じられ、とても思い出深いアンザックデーになった」と話されていました。厳かな一日でした。
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地元の戦没者を偲ぶ日時計には、もう悲惨な戦争が起きないよう、人々が思いを込めてポピーを飾っていました。
(ほうかごEnglish留学デスク なおこ)
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