春休みの季節となり、ニュージーランドに留学でお越しになる生徒さんが増えています。親子留学やファームステイなど留学形態はさまざまですが、どんな国だろう、どんなものが見れるのだろう、どんなことが体験できるのだろうとワクワクしながら出発までの日を過ごすのはみなさん同じではないでしょうか。
ニュージーランドついて、気候や交通、それに文化や歴史の基本的な情報は各種旅行ガイドブックに短くまとまっていますが、もっとニュージーランドの知識を深めたりイメージを膨らませたりするのにおススメの本と映画をご紹介します。お子さん向けのものもありますので、親子で一緒に読んだり見たりするのもいいのではないでしょうか。
まずお勧めしたいのが『十五少年漂流記』。この世界的に有名な冒険小説を子供のころに読まれた方は多いと思いますが、この作品はニュージーランドが舞台です。
時代は今から約160年前の1860年。オークランドのチェアマンという寄宿学校に通っている少年たちが夏休みにニュージーランド沿岸を航海する予定だったのですが、嵐に巻き込まれて無人島にたどり着きます…というストーリー。
オークランドは今もマリンスポーツが盛んで「City of Sails（帆の街）」とも呼ばれています。天気がいい週末には沖合でヨットの白い帆を多く見ることができますしヨットの授業がある学校もあります。そういう光景を見ていると、160年前のオークランドの寄宿学校で沿岸航海に出る、というのも実感がわいてきます。
また、少年たちがサバイバル生活を送る無人島は、ニュージーランドの東800キロほどのところにあるチャタム島がモデルだと言われています。
『十五少年漂流記』はもともとフランス語で書かれた小説ですが、「Two years’ vacation」というタイトルで出ていて、ジュール・ベルヌ作品集に収録されています。
せっかくニュージーランドに行くのだから、子供に英語でニュージーランドについての本を読んでもらいたい、という場合はこちらの2冊。
・『New Zealand: Travel for kids: The fun way to discover New Zealand』
この本はKindleでも入手できます。
・『A Kid’s Guide to New Zealand』
ニュージーランドの地理や歴史について、ガイドブックよりも詳しく知りたい方にはこちら。
・『ニュージーランドを知るための63章』
十年以上前に出版された本なのでニュージーランド社会の最新事情は載っていませんが、女性参政権についてや福祉国家としての歩みなどがわかりやすく書かれています。
また、数多くのアカデミー賞を受賞した映画「ロード・オブ・ザ・リング」「ホビット」の三部作の監督を務めたピーター・ジャクソン監督は、ニュージーランド出身です。すべての撮影がニュージーランド国内で行われた両作品で、映像に使われた美しい自然の景観が世界から注目を集めました。
ジャクソン監督は、ニュージーランドの風景は、J.R.Rトールキンの描くファンタジーな世界「中つ国」と不思議なほどよく似ていると語っています。監督の想像力をかきたてたニュージーランドの風景をぜひ眺めてみてください。
・「ロード・オブ・ザ・リング 指輪物語」
・「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔」
・「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」
撮影セットは保存され、「ホビトン（ホビット村）」という観光地になり世界中からファンが訪れています。
オークランドから車で約2時間のところにありますので、「ロード・オブ・ザ・リング」がお好きな方はぜひ。
また、映画に合わせて原作を読むのもおススメです。
・『指輪物語』
・『The Fellowship of the Ring: The Lord of the Rings, Part 1』
・『The Two Towers: The Lord of the Rings Part2』
・『The Return of the King: The Lord of the Rings, Part 3』
「ロード・オブ・ザ・リング」の前日譚にあたる映画「ホビット」3部作もニュージーランドで撮影されています。
・「ホビット 思いがけない冒険」
・「ホビット 竜に奪われた王国」
・「ホビット 決戦のゆくえ」
こちらも原作と併せてお楽しみください。
・『ホビットの冒険』
・『The Hobbit』
ニュージーランドではいろんな民族が共生していてそれぞれの文化が尊重されていますが、先住民マオリを描いた映画もあります。映画そのものとしてもいい作品ですが、マオリの文化や考え方も知ることができます。
原作はこちらです。
・『クジラの島の少女』
・『The Whale Rider』
お子様向けではないですが、ニュージーランドの映画で世界的な評価を獲得した初の作品と言えるのがこちら。
・『ピアノ・レッスン』（The Piano）
アカデミー賞で主演女優賞など3つの賞を受賞したほか、カンヌ映画祭でパルム・ドールを受賞しました。大人で映画がお好きな人に。
***
ブログランキングに参加しています。
下のボタンをクリックしていただくとポイントが加算されます。応援クリックよろしくお願いします！
