現在世界中でパンデミックを起こしている新型コロナウイルス。日本でも緊急事態宣言がされ、緊迫した状態ですね。
ニュージーランドでは最初の感染者が確認されたのが2月27日と他の国に比べ比較的遅く、また感染者数の伸びもずっと緩やかだったのですが、感染者の数が徐々に増え始めた3月23日、政府は新型コロナウイルスに対する警戒レベルを引き上げるとともに、2日後には全国でロックダウンを実施することを発表しました。ロックダウンは最低4週間続けられる予定です。
ロックダウンにより、3月25日23:59より病院や薬局、スーパーマーケットなど、生活するうえで必要最低限の施設を除き、学校などの教育機関を含むすべてが閉鎖されています。
居住を共にする人以外との接触は禁止されました。病院や薬局、スーパーマーケットなどの必要不可欠な外出と、健康を維持するためにウォーキングなどの軽い運動に出ることは許されていますが、それ以外の外出はすべて制限されています。
また常に他の人とは2mの距離を保つように指示されています。
買い物の時にも他の人との安全な距離をとるため一度に入店できる人数に規制があり、また入店した際、あるいは入店するために待つ際にも他人と2mの距離を取るように指導されているので、長蛇の列になることも。
支払いも現金を受け取らないところもあり、デビットカードやクレジットカードの利用を薦められています。
学校はオンラインで授業
もともとニュージーランドでは、中学高校はもちろん、小学校も高学年になってくると一人一台のデバイスを推奨する学校が多く、授業や課題もデバイスを使ったものが多いので慣れたものかと思いきや、実際に始まってみると、先生によっても授業に差があったようです。ウェブカメラの前で実際に授業をする先生もいらっしゃるようですが、先生によっては単にやるべき課題を知らせるだけの先生も。
子供たちも、くつろいで授業に臨んでいます。
あ、これはくつろぎ過ぎですね。。でもこれがロックダウンが終わるまで娘の教室です。
ロックダウン中、子供たちは何をしているの?
一日一度は外で新鮮な空気を吸い、体を動かすことを奨励されていますが、公園にある遊具は、不特定多数の人が触れるとのことで使用禁止されています。ウォーキングやサイクリングを楽しむご家族の姿をよく見かけます。
また、子供たちのために「テディベアハント」をしようという活動があります。窓ぎわにテディベアを置いて、お散歩に出た子どもたちが見つけて回れるというもので、子どもたちのお散歩の楽しみになっています。
お庭の大きい家が多いニュージーランド。ほうかごスタッフのお子さんたちは庭で自分の小屋を作ったそうですよ。
オンラインを利用したバレエのレッスンも続けているそうです。
お子さんと一緒にするベーキングも人気です。これは友達のお子さんが、焼いたクッキーにコロナウイルスの飾りつけ。食べるのがちょっとコワいです。
このようにそれぞれのご家庭で、子供たちと今できることを楽しもうと工夫されています! いままでとは勝手の違う生活ですが、家にいることで人の命を救っているという、自分たちのしていることの意味を理解し、子供たちも含めた国中が力を合わせてこの時期を乗り越えようとしています。
ロックダウンが功を奏して、ニュージーランドでは感染者数が軒並み減少しておりますが、現在4月22日まで実施される予定のロックダウンは、状況を見ながら延長されるかどうかが4月20日に決定されます。ロックダウン前には思ったこともなかった、普通に子供たちが学校に通えること、普通に買い物に出られること、など「普通」がどれだけありがたかったのかを感じずにはいられません。
国の規模も人口密度も経済活動も医療制度、ライフスタイルも各国各地域での事情はそれぞれ違いますが、各国とひとり一人の取り組みが効を奏し、普段の生活が戻ってくるよう切に願っています。
(ほうかごEnglish留学デスク なおこ)
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