NZでは、日本のように歯の治療には保険が利きません。そのため、歯の治療には莫大なお金がかかります。フィリング(詰め物)が取れたのを入れなおすのに最低$200(約1万7,000円)します。これで歯根の治療となるとなんと$2,000(約17万円)以上もするんです。私も何本かの歯がうずいているので、歯医者に行かなければいけないのですが、あの歯科医院のにおい、治療中の音、そして治療費が怖くてなかなか行けません。
しかし、子供の場合は別です。NZでは、0歳から17歳までの歯の検診、基本的な治療は無料でしてもらえます(矯正などは有料です)。それだけでなく、小学校まで歯科検診に来てくれます。先日、写真のようなモバイルデンタルクリニック(移動式歯医者)が長女の小学校に来て歯科検診がありました。
一人じゃ怖かったからクラスメイトが一緒に来てくれて手をつないでいてくれたの。と長女。
検診の結果の手紙がかばんの中に入っており、なんと
「治療が必要です。予約のため後日連絡します」
という項目にチェックが入っていてショック。連絡をしたところ幸い虫歯はではなく、虫歯予防の為に、シーラントという歯の溝を埋めるジェルのような物を塗る必要があるとのこと。これからもしっかり歯磨きとフロストをすること、それにジュース・飴・ビスケットは避けるよう指導がありました。
未就学児の歯科検診は、地域の小児歯科医院に行きます。これはだいたい中学校、小学校に併設されていることが多いです。4歳の次女と、3歳の末っ子も歯科検診の案内が来て行ってきました。
こちらでは治療をする時にサングラスをします。それによって、不安の軽減、ライトから目を保護することができるんですね。治療中、目のやり場に困り目を閉じてしまうのですが、サングラスがあると助かります。末っ子、サングラスがなかなか決まっています。
虫歯が無いか、歯が何本生えているか数えます。検診が終わると、ご褒美に手にスタンプもしくはシールを貼ってもらえます。そして、ゴム手袋を膨らませてこんなのもくれました。子供たちは大喜び。また歯医者さんに行きたいと言っています。
この無料歯科検診は一年に一回行われます。そして要経過観察と判断されると、半年おきに検診が受けられます。もちろん、検診以外で心配なことがあるときも受診できます。
余談ですが長女もすでにwobbly tooth(ぐらぐらする歯)になり乳歯が抜けました。日本では歯が抜けると、上の歯は縁の下に、下の歯は屋根に投げますが、こちらは抜けた歯を枕の下に置いて寝ます。するとTooth Fairy(歯の妖精)という歯を集めている妖精がやってきて、その歯を持っていく代わりにお金を置いていってくれる。という言い伝えがあり、子供たちは歯が抜けると、朝を楽しみにして寝ます。
今回、長女に虫歯が無くてよしとするのではなく、大人の歯になりますます歯の手入れを入念にしたいと思います。
(あやこ)
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