NZでは12月が学年最後の月なので、タクのYear1生活ももう終了。ということで、今学年の通知表をもらってきました。先日もYear1でもらえる通知表について書きましたがもう一度整理すると、通知表は入学して半年後と一年後、そしてYear1の学年の最後に計3回もらえることになります。入学して1年後にもらえる通知表は国の基準に到達しているかどうかだけを知らせるものでかなりシンプルですが、学年最後にもらえるものは上の写真からもわかるように先生からのコメント付きです。
評価される科目は、リーディング、ライティング、算数に加えて”Listening, Speaking, Viewing, Presenting”というものがあります。要はコミュニケーション能力を評価しているのですが、コメント欄には「注意深く人の話を聞いて、議論の最中に適切な質問ができる」とか、「友達と話しているときは目を見ている」といったことが書かれていました。
リーディングだけは現在のリーディングレベルが示されていますが、それを除けば全科目とも成績ではなくEffort(努力)が評価されているので、「算数の成績で5が取れた!」といったようにはなっていません。でも先生からのコメントがかなり丁寧に書いてあるので親としてはありがたいです。
また、NZの小学校低学年の授業では日本のように細かく教科わけをせず、リーディング、算数、ライティングの3つを中心にして授業を行っていき、その中で絵を描いたり実験や工作をしていきます。通知表でも理科や美術といった分野はOther Curriculum Areasとひとまとめにしてコメントがつけられています。本の登場人物に仮装するパレードでは楽しんでいましたね、なんてことも書かれていました。
今回もらってきた通知表には勉強面だけでなく、責任感を持っているか、他の人を尊重しているかといった点も評価されています。これは国のカリキュラムで定められている、Key Competencies(重要な能力)とつながっているのですが、Key Competenciesとは自己管理など、子供たちが将来社会で暮らしていくにあたり学力以外で必要となっている能力のことと説明されています。Key Compentenciesについて小学校は評価する義務はないのですが、関連する項目でどこが強くて弱いかを保護者が知っておいたほうがいいと学校側が判断してこれらの欄もつけているそうです。
今回の通知表ではResponsibility、Achievement、Pride、Respect、Relationships、Choicesの6項目で三段階評価がなされていました。Responsibilityは責任感、Relationshipsはほかの人と良好な関係を築くことだろうな、のことだろうなと感覚的にわかりますが、AchievementやChoicesってちょっとわかりづらいですよね。通知表に書かれた説明を読んでみると、Achievement(達成)の項目は「努力と学習、そして達成に価値を見出し、よく考え、成功を祝い、様々な方法でアイデアを共有し、挑戦してみて最善を尽くし、あらゆる活動において忍耐強くかかわっていき、問題を解決しクリエイティブに考えていくことで自分の心を鍛える」とあります。
Choicesはというと、「いい選択をし、自分自身で考え、行動する前に考え、よく自己管理をし、他の人も学べるようにする」というもの。選択をする際には自分で考えるだけでなく、他の人にとっても学びとなるような選択をする、ということですね。
とりあえず、Effortに関しては悪い評価ではなかったので一安心しました。来年、Year2に上がってからも学力面だけでなく責任感なども引き続き向上させてくれるとうれしいなと思っています。
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