ニュージーランドの小学校で10年以上前から行われている「Garden To Table」というプログラムがあります。
このプログラムでは、ガーデニングと料理の技術を学ぶのですが、生徒たちが自分の手で、野菜を育て、収穫し、食事の準備をし、身体によい食べ物をみんなで楽しむという、ニュージーランドのカリキュラムに沿ったアクティビティです。
また、このプログラムから生徒たちは、環境をよくするように責任をもつこと、意識をもって食事をすること、そして、コミュニティのつながりの大切さを学びます。
ニュージーランドの学校では、保護者や地域の人のボランティアによって成り立つプログラムが多いですが、Garden To Tableも担任の先生が中心となりつつ、ガーデンとキッチン担当の代表をはじめとして保護者が様々な形でボランティアとして関わることで成り立っています。
私もGarden To Tableでボランティアをしてきましたので、その様子をお伝えします!
まずは、キッチンへ。
今日の献立は、パンプキン・ハマスとビートルートのディップ、それとパンです。
皮を向いたパンプキンとひよこ豆、その他の材料と一緒にフードプロセッサーに入れて、完成!
ビートルートのディップは、色が鮮やかな紫色できれいですねー
パンと一緒に盛り付けて、パセリも飾って、カフェの一品のよう。
料理が完成したら、テーブルセッティングをしよう。
テーブルクロスやお皿、スプーン、フォーク、ナイフ、キッチンタオル、またガーデンで使うものも、保護者や地域の人たちに呼びかけて集めたものがほとんどなんですよ。
ガーデニングをしていた生徒たちもやってきて、みんなで「いただきまーす」
さて、今度はガーデンへお手伝いに行きました。
まずは、コンポストについて学びます。
オークランドの役所の方が学校にきて、生徒たちに実物を見せながら、わかりやすく説明をしてくださいました。
今回はWorm Farmingというコンポストについて学びました。
コンポストは、ゴミを減らすことにもつながりますし、ミミズのようなTiger wormという虫が、野菜や果物、コーヒーや紅茶、玉子の殻、紙、落ち葉などをガーデンの肥料にするそうです。
これが、Tiger wormです。
Tiger wormに与えてはいけないものもあって、辛いものや酸っぱいものは苦手なようです。
また、与えるものも野菜や果物などの緑のものは70%、紙、落ち葉など茶色のものは30%の比率になるように与えなければならず、まるで、ペットのように面倒をみるんだなーと思いました。
だんだん、愛着がわきそうです(笑)
この日は、いくつかの野菜とマリーゴールドの花を植えました。
肥料にやる茶色い液体は、さきほどのコンポストから出た栄養満点のWorm Teaです。
いらないものをただ捨てるのではなく、それが時間をかけて肥料になって、野菜がよく育つようになって、その野菜をおいしくいただくというサイクルを実際の体験を通じて学ぶことができます。
子どもたちが、環境によいことを選び、健康な食への意識を育んでいくのが親としても嬉しいです。
(ほうかごEnglish留学デスク みゆき)
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