11歳の娘が最近はまった本が、Guardians of Ga’Hooleのシリーズ。高度な知能を持つフクロウの世界が舞台で、冒険と戦いが繰り広げられます。出版社のサイトによると、協力、勇気、ヒロイズムについて書かれているとか。このシリーズは外伝を含めると全部で18冊出ています。小学生高学年が対象のようです。「ガフールの伝説」というタイトルで映画にもなりました。
日本語訳も出ています。うちの娘は日本人の知り合いから日本語訳を借りて読んでみて見事にはまり、全巻あっという間に読了。その後は英語のオリジナルを図書館で探して読んでいます。
娘によると、ストーリーだけでなく、日本語訳と英語の表現の違いも面白いのだとか。例えば、純血団という集団が出てくるのですが、英語だとThe Pure Ones。「The Pure Onesって聞くと、なんだかいいことをしている人たちなのかな、優しいのかなって思うけど、純血団だと、なんていうか、厳しいイメージ」だそうです。言葉から受ける印象は人によって違うのでしょうが、訳者の方が選び抜いて使っている日本語を英語の原文と読み比べるのも面白いかもしれませんね。
このシリーズの作者はずっとフクロウに興味があって、いつかノンフィクションを書こうと思ってフクロウについて調べていたというバックグランドがあり、ガフールのシリーズでは実際のフクロウの生態をできるかぎり反映するようにしたそうです。
「ファンタジーではあるけれども、読者がこの世界に没頭できるように、フクロウの描写は説得力のある精密さがなければいけない。それと同時に、非常に人間的で感情が共鳴するような物語を書いたのです」と作者は述べています。
ちなみに作者はKathryn Laskyという女性なのですが、日本の女性が主人公の本も書いています。タイトルは『Kazunomiya』。開国か攘夷かで揺れる幕末、第十四代将軍徳川家茂に降嫁した内親王の和宮を描いています。これも対象年齢が12歳以下となっているので、小学生で歴史好きの子なら楽しく読めるのではないでしょうか。
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