娘が通っている小学校で、ICASという共通テストが希望者向けに実施されたので受けてきました。
このICASテストはオーストラリアのニューサウスウェールズ大学の機関が開発しているもので、30年以上の歴史があります。オーストラリアとニュージーランド併せて100万人以上が毎年受験しているそうです。ほかにも香港やシンガポール、インド、南アフリカなどでも実施されています。
ICASにはニュージーランドのYear3からYear13までの各学年に対応するレベルがあり、Year6の娘が受けたのはPaper Cというレベル。科目はScienceやEnglish、Mathematicsのほか、WritingやDigital Technologiesなどがあり、科目ごとに受験できます。娘の小学校ではScience、English、Mathematicsの3科目が実施され、受験料はそれぞれ$9.50(約800円)。手ごろな値段で実力を測れるのはありがたいと、EnglishとMathematicsを受けてきました。
MathematicsもEnglishもレベルによって問題数と試験時間が違います。今回受けたPaper CのEnglishは50分で50問でした。
出題されていたのは長文問題ばかり。すべて選択式問題で、文中の単語の意味を答えるものや、「最後の文の主な意図は何か」といった読み取り問題などが出されていました。
チンギス・ハーンについて書かれた文章も使われていました。
Mathematicsは40問を45分で解くというもの。「最後の方は時間がなくて焦った」と娘は言っていました。なおPaper Cまではすべて選択肢を選ぶ問題になっています。
小学生向けとはいえ短い時間で解くには難しい問題もあり、例えば十二面体の展開図が提示されて、「図を組み立てたときに、この面の裏側に来るのはどれか」と、大人でも紙とハサミをつかって実際に作ってみないとちょっと答えに窮するようなものもありました。
試験結果は点数のほか、自分が受けた国の中で上位何パーセントに入っているのかもわかるようになっています。
また細かい分野ごとに点数が出て、例えばMathmaticsだったら、トータルスコアに加えてSpace & Geometry(空間と幾何学)など各分野の得点も分かります。
さらに、試験結果の裏面にはすべての問題が難易度順に並べられ、それぞれの問題がどの分野にあたり、自分が正解したかどうか、またニュージーランド受験生の何%がその問題を正解したかもわかるようになっています。そのため、どういう分野で間違えたのか、簡単な問題で間違えたのか、みんなあまり正解できていない問題もあっていたのか、などが分かるようになっていて、復習や今後の勉強の参考になります。
本番に比べると問題数は少ないですが、サンプル問題も公表されていますので、ご興味を持たれた方はお子さんと一緒に解かれてみてはいかがでしょうか。
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