ニュージーランドは今、夏休みの真っただ中。子供たちがキャンプに行きたがっていたため、キャンプがてらカウリの木を見に行ってきました。
カウリというのは、ニュージーランド北部にだけ生えている、世界最大級の巨木です。樹齢千年を超える木もあるとのこと。
ニュージーランド北島の西海岸にはカウリの木が多く生えていてカウリ・コーストと呼ばれる地域があります。今回はそこのワイポウワの森に行ってきました。
オークランド市から3時間弱ほど車を走らせて、今日のキャンプサイトに到着。湖畔で静かです。
夏休みに入って初めてのキャンプだったので子供たちも大興奮。
夏のこの時期は夜の9時ごろまで日があるので、一日がたっぷり使えます。でもそろそろ日が暮れて来ました。明日が楽しみです。
翌日は朝から晴天。早速、湖で遊び始めました。水が底まできれいに澄んでいます。
奥の方の水が青くなっているところまでは、水深が子供の膝下までしかないので安心して遊べます。
しばらく水遊びを楽しんだ後、カウリの森へ出発。途中の車窓もきれいです。
牧場が広がっているせいか、途中、牛に注意の標識も。
ちなみにキャンプサイトの近くには、ニュージーランドの鳥、キウイに注意の標識がありました。
ワイポウワのビジターセンターに寄って情報収集。売店やカフェもあります。
駐車場からのウォーキングコースへの入り口には、カウリの木までの所要時間が書かれています。
カウリの森に入る前に、カウリの木が病気にかからないよう、靴底についた土をブラシで落として消毒液をかけます。
カウリの木の栄養根は地面の浅いところに広がっているため、傷つけないよう木道が設けられています。
森の中を歩いていくと、ありましたありました。これは「テ・マトゥア・ナヘレ」と呼ばれる、カウリの中で二番目の巨木。「森の父」という意味の名前だそうです。周囲が16.41m、高さが29.9m。大きい~。
これは4本のカウリが近接して生えている「フォー・シスターズ」。カウリの木がこのように密生しているのは珍しいそうです。
高さが約44m、存在感のある「ヤカス」。駐車場から往復1時間20分ほどの、少し離れたところにありますが、気持ちのいい森林ウォーキングが楽しめました。
ちょっと車で移動して、最大のカウリの木「タネ・マフタ」を見に行きます。
これが「タネ・マフタ」。「森の神」という意味だそうです。樹高51.5m、樹齢はなんと二千年と推定されています。
カウリの木はもともと、ニュージーランドの先住民マオリが戦闘用のカヌーなどに使っていましたが、19世紀にイギリスからの植民が進むとともに、造船や建築材のためにどんどん伐採されていきました。20世紀初頭までには多くの森が失われたと言われています。そのため、現在ではカウリの木の保護が進み、このワイポウワの森も森林保護区に指定されています。
子供たちもカウリの木の大きさと、人間とは違う時間の長さに感じるものがあったようです。以前、絵本読みのしんちゃんが読んでくれた絵本「おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん」の一節を思い出して、みんなで口ずさみながら帰りました。
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