幼稚園の一日、最終回は室内遊びを紹介します。(前々回「登園からお迎えまで」はこちら、前回「お外遊び」はこちら)
このテーブルは、お絵かきコーナー。2週間前、4歳児クラスはオークランド動物園に遠足に行きました。それに関連し動物の絵を置かれそれを見ながらと、自分で直接見た動物達の記憶を基にいろいろな動物を描きます。
小さなアトリエ。もっと大きく本格的な絵をかくことができます。写真の後ろ姿はうちの末っ子で、まだ入園していませんが、初めのマットタイムまで自由に遊ばせてくれます。そんなこともあり、ペインティングに挑戦。仕上がりはなかなかの出来です。楽しいことがいっぱいで、毎回 末っ子を家に連れて帰るのに一苦労しています。
こちらはいろいろな衣装があり、ドレスアップが出来ます。キッチン、赤ちゃんの人形などもあり女の子達がおままごとをよくしています。
お城、ドラゴン、騎士のおもちゃ。日替わりで、海賊船、妖精やレゴ、積み木、動物、昆虫、などなど入れ替わります。
ホットグルーガンも自由に使わせてくれるんです。毎日色々なものがここで作り出されています。
空き瓶のふたに水性ペンで色を塗り、その上にボンドをかけビー玉や小さいおはじきをふりかけ乾燥させるときれいな窓のかざりができあがり。3歳児クラスで作ったそうです。私も娘たちと作ってみようと思います。
薄くスライスした木の丸太の上に貝殻や小石、ガラスを並べいろいろなパターンを作るコーナーもあります。
小麦粉で作った粘土。こちらの幼児教育施設では必ずといっていいほどあります。今回は体のいろいろなパーツがあり見たことの無いような生き物をつくる子も。園児のカイラちゃんが”見て見て!これ私がつくったの。タコに葉っぱの羽がついて蝶々になっちゃったの。”と。子供の想像力って凄いです。ご家庭にある物で簡単に作れるのでお子様と遊んでみては?
小麦粉粘土の作り方
材料 小麦粉2カップ
塩 1/2カップ
熱湯 1カップ
油 大匙2
フードカラー お好みで。
小麦粉、塩をボールに入れ熱湯、油、お好みの色のフードカラーを入れよく混ぜる。やけどにご注意ください。使用後はタッパーに入れ保管すると1~2週間もちます。
このほかにも本読みのコーナー、パズル、楽器などもあります。
お気づきになられたかもしれませんが、ここの幼稚園には個々の机,椅子はありません。基本的にマットタイム以外は何をするにも自由なのです。先生がアドバイスをしたり、きっかけを作ってあげることはありますが、強要する事はありません。その子の自主性を尊重し、まかされます。又、クレヨンや、粘土などは日本のように個々に用意しません。すべて共有するのです。人数分無いので時には取り合いになることも。でもそこで譲り合うことや、順番を待つことの大切さを学んでいくのだと思います。
次女はもうすぐ5歳になり小学校が始まります。入学準備として幼稚園でアルファベットや、数字などを教えないのかと尋ねました。そして園長のアニー先生は笑顔でこう答えます。
”学校に行けば嫌というほど勉強する。それよりも今は体を動かし、指先を使い、五感をフルに使って、体全身で多くのことを感じとって欲しい。色々なことに疑問を持ち、考え、挑戦することで、新たな発見がある。そこから学ぶことは、これから成長、生きていく過程でアルファベットよりももっと大切なことなの。”
とても心打たれる言葉でした。いつも幼稚園で子供たちが、伸び伸びとそして生き生きとしているしている理由が分かった気がします。
(あやこ)
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