算数の授業参観の機会があったので、Year4の娘のクラスに行ってきました。こんな感じで、クラスは4つのグループに分かれてそれぞれ違う問題を解いています。グループの名前はhexagon, triangle, square, circleと算数にちなんだものになっています。
各机の島ごとにやる課題が決まっていて、コンピュータで算数の問題を解いたり、計算プリントをやったり、物の長さを計ったり、文章題を解いたりします。ずっと同じ課題に取り組むのではなく、例えば計算プリントをやった後は机を移動して文章題に取り組むなど、だいたい10分ごとに移動して順繰りに別の課題に取り組んでいきます。
面白いのは、グループ分けは算数のレベルでなされているため、計算プリントをやるにしてもグループによって問題の難易度が違うことです。その子の理解度に合わせた問題に取り組める、柔軟なクラス運営だと思います。
こちらは計算プリントをやっているグループ。今はかけ算をやっているのですが、
単純にかけ算を覚えているかをチェックするのではなく、5の段を覚えた生徒に対してそれを活用してより大きな数の計算をする、ということをやらせています。ほかに、三ケタのかけ算もやっていました。
こちらは物の長さを計るグループで、長い物差しを使って机の高さを計っているようです。
計る対象(Object)を自分で決めて、高さ(height)は何cm何mmか、それに外周(perimeter)も計ることになっているようです。単に計算だけでなく、実際に体を動かす活動が入ると子供たちも授業に飽きませんよね。
こちらは文章題。「5人の子供が一人2個ずつ飴を買ったら全部でいくつ?」といった問題だけでなく、「3X9になる問題を考えてみましょう」というものもありました。
面白いのは、この問題は一人で取り組むのではなく、机いっぱいの大きな紙に書かれていて、グループみんなで意見を出し合いながら解いていくのです。黙々と課題に取り組むより楽しそうですね。
ちなみに、こちらはYear5と6の混合クラス。こちらもいくつかのグループに分かれて勉強していますが、さすがは高学年だからかみんなちゃんと集中している感じです。えらいえらい。
対照的なのが、こちらのYear2のクラス。床に寝そべって問題を解くなどかなり自由な感じですが、学年が上がっていくにつれてちゃんと授業が受けられるようになるみたいですね。
日本とは算数の進度や進め方がかなり違うのですが、授業では生徒を飽きさせない工夫が随処に見られて興味深かったです。子供の理解度に合わせてグループに分けるのは低学年も高学年もやっていて、これなら授業の進度についていけなくて勉強が嫌になる子も少なくなるのではないかな、と思いました。
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