10月17日ニュージーランドの総選挙で、アーダーン首相率いる労働党が単独過半数を獲得し歴史的な圧勝となりました!
開票は夜7時からテレビで生中継されていましたので、多くの人がテレビにくぎ付けになり、サポートしている党の当選率を固唾をのんで見守っていました。
コロナの対応で世界的に称賛を浴びていたアーダーン首相の人気はとどまるところを知らず、開票が始まってすぐに50%以上の支持を得、ニュージーランド中を驚かせました!単独の党が過半数以上の票を集めることは1996年に現行の選挙制度が採用されて以来、初めてのことだそうです。
開票が続く中、労働党は安定して票を集め続けます。もともと国民党のサポーターの多かった地区も労働党が票を獲得したり、前回労働党と連立政権をとった ファースト党が議会から落選するなど、大番狂わせな結果にニュージーランドは騒然となりました。ドラマを見るよりもドラマのある開票中継でしたよ!
前回の総選挙でも投票率は79.8%と高かったのですが、今回はそれを上回る82.5%。
日本の投票率は50%前後のようですので、比較してもニュージーランド人の選挙への関心の高さがうかがえます!
また今回目を引くのは、議員に女性、LGBT、先住民が前回より多く、またNZ議会初のアフリカ系議員の誕生するなど、多様性に富んだ構成になるということ。前回の選挙で世界で最も若い女性の首脳となったアーダーン首相(任期中に出産など、「世界初」の多い首相です!)の元、古い価値観が一掃され、新しい世界になっていくような気がしています。
首相のファーストネーム JacindaをもじってJacindamania(ジャシンダマニア)と呼ばれる熱狂的なファンも世界中に存在していて、労働党の圧勝もこのアーダーン首相の人気が大きく貢献していると言われています。ノーベル平和賞の候補になったことにも表れるように、アーダーン首相の「調和と優しさ」を大切にする姿勢が、多くの人の心をつかんでいたようですね。
コロナの影響で経済は落ち込んで、仕事を失くした人も多くおり、そのことで労働党の対応を責める人もいるようですが、今世界中でコロナの第2波のこうして社会的距離などを気にせず、暮らすことができていることを考えると政府の対応に感謝しかありません。
今後のアーダーン政権がどのように立て直しを図り、そして私たちの生活が変わっていくのかを見守っていこうと思います。
(ほうかごEnglish なおこ)
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