先日、幼稚園に子供を通わせているお母さんから「モーニングティーでは子供たちにオーガニックの果物を」というお知らせをもらいました。NZの幼稚園では、ランチのほかに午前と午後にMorning teaとAfternoon teaというおやつの時間があります。幼稚園によって、おやつからランチまで用意してくれるところもあれば、おうちから各自が持ってくるところも。タクがメインで通っている幼稚園は、ランチは持参で、そのほかにモーニングティー用にみんなで分けるため、果物をひとつ持ってくることになっています。ランチはみんな自分で持ってきたものを食べるのですが、友達同士で分け合ったりする可能性もあるからでしょうか、アレルギーをもつ子がいるため、ランチボックスに入れてきてはいけないものがきまっています。ナッツ、ピーナッツバター、卵、マヨネーズそれにシーフードはダメということになっています。
モーニングティー用に持ってきた果物は、朝、通園してきたときにバスケットに入れておきます。たいていはリンゴやバナナ、オレンジや梨を持ってきていますね。この果物を、オーガニックのものにしませんか、というのが冒頭のお知らせの趣旨でした。子供たちにより健康的な食べ物をあげるため、果物をみんなが持ってくる代わりにお金を出し合って季節ごとのオーガニックの果物を買いましょう、と呼びかけています。また、子供たちに健康的な食べ物をあげるだけでなく、自分たちが住んでいる環境を守り持続可能なビジネスをサポートしたい、という趣旨もあるとのこと。そのお知らせには幼稚園からの連絡も併記してあって、これに参加するのは自由で、従来どおり果物を持って来たい人はバスケットに入れておいてくださいね、と書いてありました。この幼稚園は上の子のユウも通っていてアットホームな雰囲気が大好きだったのですが、今回のように園内で提供する食べ物に関して、お母さんたちの自主的な動きを柔軟に受け入れてくれるのも嬉しいです。
毎週2ドル(約130円)をこの瓶に入れておけば、提案者のお母さんが責任を持ってオーガニックの果物を買ってきてくれることになっています。誰がお金を入れたかというチェックもなく、この瓶自体も幼稚園の入り口の誰でも入れるところにおいてあって考えようによっては無用心なのですが、こうやってお母さんたちの善意でお互いを信用して、子供たちにいい食べ物をあげようという取り組みが成り立つのはいいことだなと思います。さっそくタクも、ちゃりんと2ドルを入れていました。