ニュージーランドで英語教育 ほうかごブログ

小学校一年目で習っているフォニックス

 小さい子供に英語のリーディングを教え始めるには何からやったらいいのか、迷われる方も多いのではないでしょうか。NZの小学校では入学するとまずはアルファベットを覚えるのですが、単にaからzの文字を覚えるだけでなく、フォニックスも一緒に勉強します。生徒一人ひとりがこういう表をもらい、毎日「エイ、アップル、ア」とみんなで言うわけです。ちなみにeの絵に描いてあるのは、ゆで卵を立てておくためのエッグスタンドなのですが、エッグスタンドに馴染みのないユウはアイスクリームと思ったようで「アイスクリームってeから始まるの?」と聞いていました。

ユウは英語の知識がほとんどゼロの状態で入学したのですが、ネイティブの子達もアルファベットとフォニックスから習い始めます。そのため、英語の読み書きにはそれほど出遅れたように感じることがなかったようで助かりました。 ユウの小学校の先生によると、英語が母語ではない子供はフォニックスのおかげで本を読み上げられるようになるのだけれど、内容が分かっていないことがよくある、とのことです。逆に言うと、フォニックスの練習によって知らない単語でも発音が推測できるようになるということですね。NZの教育省が定める読み書き能力の学習の進展の指標では、入学一年後にはアルファベットの各文字があらわす音を分かるようになる、となっています。さらに、sh, ch, owなどよく使われる文字の塊の音を覚え、逆に同じ文字であってもいくつか違った音で発音されるということを知り、そのうえで知らない単語であっても発音を推測できるようになる、と定められています。

ネイティブの子にとっても、自然に正しい発音が身につくというわけではないようです。これは教室に貼ってあるもの。「f は前歯を下唇にかぶせましょう」と、ウサギさんの絵を使って教えています。

 

 

 

 

 

これはthの発音。「舌を突き出して!」と書いてあります。 子供たちが喜んで舌を出しそうですね。

 

 

 

 

 

各アルファベットの音を覚えたら、以前のブログに書いたようにmapやtapなど短い単語を使って音の合成を練習しました。そして1年生の2学期から、thやchなど二文字で表される子音を習っています。まずは単語の頭で使われる例から覚えていきます。

 

 

brushのbrや、presentのprのように、子音の連続も習っています。screwのscrやsplashのsplのように子音が三つ連続するものも練習しているようですが、カタカナ発音になれてしまっていると難しそう。

 

 

これは授業で使われている、thを含む単語のお勉強プリント。 ”I think …”という本でリーディングの勉強をした後、出てきた単語を使ってthを含む単語を勉強しています。単にthinkやthumbを覚えるよりも、ストーリーの中に出てきた言葉として覚えるほうが記憶に残りますよね。それにお話の中でできた絵に自分で色を塗るというのは楽しそうです。今度はどの文字の読み方を練習するのかな。

 

 

 

 

 

 

 

Posted on: August 17th, 2012 by Yuko Okumura

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