12月中旬から2月初頭まで続く長い夏休みも残り2週間ほどになりましたが、学校の図書室が開く日があったので行ってきました。娘のユウは学期中、ほぼ毎日図書室から新しい本を借りていたのでこの日が待ち遠しかったようです。
フィクションは低学年用と高学年用に分かれていて、”SENIOR FICTION”に分類されている本は低学年の子は借りることができません。ユウは今年からYear4になるため、「Senior fictionを借りられるんだよ!」とワクワクしています。
夏休み中は一人2冊まで借りられるのですが、あいにく1冊を家に忘れてきました。今回は1冊しかダメか~と気落ちするユウを見て、図書室の先生が「いいのよ、あなたがよく本を読んでいるってわかっているから、2冊借りていきなさい」と言ってくれました。ラッキー!
こういう柔軟な対応はNZの小学校でよく目にします。「夏休み前に借りていたヴィクトリア女王のあの本、どうだった? 面白かった?」と聞いてくれたりして、よく子供のことを見ているんだなと嬉しくなりました。
ちなみに図書館の中は教室と同じく絨毯が敷かれていて、ペタンと地べたに座って本が読めます。小さい子供には本を読むのにいい環境なんじゃないでしょうか。
ユウも座り込んで本を読み始めました。もう何を言っても耳に入りません。
もちろん椅子と机もありますが、大人の膝の高さぐらいの低いもの。
ちなみに図書室は、学期中は朝の始業前とお昼休みの時間に開いています。上級生の希望者が図書係となり、貸出作業をします。Year5になるとこの図書館係になれるので、ユウも「はやくYear5にならないかな~」と言っています。
また面白いのが、週に一回、授業中にクラスで図書室にいく時間があること。本にあまり興味の無い子でも、授業として毎週図書室に行くことで本を借りて読む習慣が身につくことを狙っているのでしょうね。クラスで図書室に行き本を選んで借りた後、隣接しているコンピュータルームに行って各自調べ物をしたり、パソコンで絵を描いたりするそうです。
日本人形も飾られていました。多民族国家のNZではいろんな機会に各国の文化を紹介することが多いのですが、図書室こそさまざまな文化に触れる場所ということでしょうか、日本人形以外にも中国の赤い提灯などが飾られていました。
図書室の壁には、生徒たちが読書の楽しみを絵にしたものが展示されていました。”Books give you wings.”と書いている子もいましたが、本当にその通りですよね。
ほかにも保護者向けに、子供たちを本好きにするためのヒントが書かれた紙が張ってありました。どれどれと読んでみると、家で身近に本に触れる環境を整える、誕生日のプレゼントに本を贈る、といったことのほか、寝る前の読み聞かせの重要性が強調されていました。子供たちが自分で本を読めるようになってきても、寝る前の読み聞かせは楽しいものだしそこから子供たちが得るものの大きい、とのこと。オーストラリアの教育学者によると、子供が一日15分間、自分で本を読んだり読み聞かせをしてもらうことで、読む能力だけでなく書く力や思考能力も伸ばせるそうです。5分ずつの三回に分けてもいいと書かれていて、これなら無理なく続けられますね。最近は6歳のタクも自分で本を読むようになったのですが、引き続き読み聞かせをしていこうと思います。
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