ユウのクラスのリーディングの授業で、読んだ本のあらすじを発表したようです。本は、生徒がそれぞれ自分の家にあるものから選んで学校に持ってきました。クラスの友達にお勧めできるような作品を選ぶように、と先生に言われたとのこと。授業ではあらすじを発表する前に、写真のようにワークシートを使ってストーリーをまとめました。
ワークシートを見てみると、まず記入するのが“Title”と“Author”。本の書名と著者を確認するのは基本ですね。
次に、“Who”。どんなキャラクターが登場するのかを書きます。
そして“Did What”。登場人物が何をしたのかを説明します。ここまで来ると、登場人物に加えて舞台設定がなんとなくわかるようになりますね。
次は“but”。何か問題が起こるなど、ストーリー展開を書きます。
その次は“Then (or So)”。この前の”but”で書いたことの次に何が起こったのか、もしくは、それが原因でどういう展開になったのかを説明します。
最後に、“At last”。お話の結末はどうなったのかを書きます。
このようにストーリー展開を区切って説明させることで、子供たちはより整理して考えられるようです。では実際に、ユウはどんなことを書いたのでしょうか。使ったのは”The Lucky Feather”という本。
“Who” Captain Castorとpassengers(乗客)、それにparrot(オウム)が登場するようですね。
“Did What” Captain Castor was a bad driver. He always had a good luck feather.
キャプテン・カスターは悪い運転手で、いつも幸運のハネを持っているとのこと。でも、何の運転手なのかな?
“but” He lost his feather.
ハネをなくしたようです。どうなるのでしょう?
“Then (or So)” He got a parrot.
オウムが登場します。羽と何か関係があるのかな?
“At last” He knows he does not have to have a feather.
キャプテンは、羽をもっていなくてもいいとわかったようです。あれれ、最後まで乗客が出てきませんね。
授業では、ワークシートの記入を終えた後に一人一人がみんなの前であらすじを発表しました。ワークシートは、あくまで本の内容を説明するための補助という位置づけ。そしてあらすじをいい終えると、他の子たちが、ここの描写がうまいとか、はっきりとしゃべっていたなど、どこがよかったを言っていきます。そして発表した子も、自分でもっとどういうところを練習したらいいかをいいます。ユウは、もっと大声で話して、もう少しお話の細かい部分を説明したほうがよかった、と言ったそうです。先生がああしたほうがいい、ここがよかったと講評するよりも、生徒たちが自分の意見を言いあうのがNZの授業の特徴ですね。
これはYear3の授業ですが、7~8歳の子が在籍しているので年齢でいうと日本の小学2年生に当たります。同じぐらいの年齢のお子さんがいらっしゃれば、親子で本を読んだ際に上記のワークシートの項目に沿ってストーリーを整理してから、一緒にあらすじを言ってみるとより本が楽しめるのではないでしょうか。
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