ニュージーランドで英語教育 ほうかごブログ

民話の世界で大冒険!-Thea Stiltonの「雪の秘密」

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これまで何回か紹介してきたThea Stiltonシリーズですが、今回は“The Secret of the Snow”という特別版の一冊。ハードカバーのうえ、ページ数が306と通常よりボリュームがあります。

中を開いてみると、あれ、日本地図? しかも登場するのはtanuki(たぬき)、tengu(天狗)、kappa(河童)、それにOrihime(織姫)にHikoboahi(彦星)まで。この本のタイトルは「雪の秘密」ですが、舞台は日本の民話をもとにした空想の世界、その名もthe Land of Minwa(民話の国)の中でストーリーが展開されます。

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「民話の国」の住民です。Tengu(天狗)やKappa(河童)、それにUmibozu(海坊主)やOrochi(大蛇)といった日本っぽいものが多いですが、雪の妖精とか笑う妖精とかもありますね。沖縄の妖怪、キジムナという渋いセレクトも。これらは日本の昔話に出てくる妖怪や生き物を基にしていますが、必ずしも忠実に再現しているわけではなく、「民話の国」独特のキャラクターになっているということが書かれています。

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たとえばこのkitsuneですが、たぶん日本語の「狐」からとられているんでしょうね。でも美しい妖精という設定になっていて、人を化かすという昔話の狐のイメージとはかなり違います。Bakuという動物も出てきていて、他人の夢の中にあらわれることができるという設定から夢を食べるという動物「獏」がモデルだと思うのですが、この本ではthe baku looks like a tiy, colorful elephantだそうです。

ちなみに、日本の昔話は”Japanese myths and Japanese folktales known as mukashi banashi”と説明されています。英語で外国人と話していると日本文化について説明することも多いですが、こういった表現を覚えておくと役立ちますよね。

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またこの本に載っている地図も、日本ではなく「民話の国」の地図。Sakura Forestとか日本っぽいところもありますが、「踊る松の森」とか「クリスタルの川」とか、完全にファンタジーの世界ですね。 三陸沖にあって橋で本州とつながっている島は、「海の妖精の島」だそうです。

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これはOrihime(織姫)とHikoboahi(彦星)。うーん、やっぱり違う。金髪の彦星って…。でも、あくまで民話に基づく空想の世界ですから。

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とはいえ、ちゃんとした日本文化もところどころで挿入されていて、例えばamacha(甘茶)という飲み物が出てきます。これまた渋いセレクトですが、”made from fermented hydrangea leaves”(発酵したアジサイの葉から作られた)と説明されています。

ストーリーは、不可思議な現象を研究するthe Institute of Incredible Storiesで始まります。神話や空想の世界に行ける装置もあるこの研究所にThea Sistersを訪問したところ、突然、人の言葉を話せるタヌキが現れました。「民話の国」に危機が訪れ、貴重な蓮の花が消えていっていると訴えかけます。タヌキとともに「民話の国」に向かったThea Sisters。雪原を乗り越え、ウミボウズに襲われそうになったり、竹林の中で迷いそうになったり。次々と不思議な生き物が現れてくるこの冒険譚、日本との違いも楽しみながら一度読んでみてはいかがでしょうか。

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Posted on: February 3rd, 2015 by Yuko Okumura コメントはありません

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