ニュージーランドには多くのトレッキングコースがあり、日本からもトレッキングが目的で旅行に来る方も多いです。今回は数あるコースのなかでも有名なトンガリロ・クロッシングに行ってきました。火山地帯にあるため植生が限られており、月面のような独特の光景が楽しめます。トンガリロ山周辺は映画「ロード・オブ・ザ・リング」のロケ地にもなりました。
トンガリロ・クロッシングがあるトンガリロ国立公園は、文化と自然の複合遺産として世界遺産に登録されています。またこの国立公園はニュージーランドで一番古い国立公園で、世界の国立公園の中でも4番目に古いものです。
なおトンガリロ山の山頂へのルートもあるのですが、この山は先住民マオリにとって聖なる山で、特に今の季節はマオリにとって特別なので山頂に登るのは控えてください、と環境保護庁から登山者に要請がされているそうです。
トンガリロ・クロッシングは全長19.4km、標高差約760m。コースタイムは6~8時間です。長いトレッキングとしては、4年前に南島のルートバーン・トラックというコースに行って以来。あのときに比べると子どもたちは大きくなりましたし、それにテントや食料、自炊道具もすべて担いで登っていたのに比べると今回は1日だけのコースなので比較的軽装で行けます。ちなみにこのルートバーン・トラックも世界遺産の中にあります。
トンガリロ近くのキャンプ場に泊まりました。このキャンプ場はホテルに併設されており、テントで泊まっている人もシャワーやキッチンが使えます。夏のこの季節、テント泊まりなのに冷蔵庫でビールが冷やせるのがうれし~。
うちの子は宿のお子さんと一緒に遊んでいました。小さい子は出会ってすぐに仲良しになるのでいいですね。
登山は次の日にするとして、今日は近くのタウポ湖に行ってSUP。すいすい~っと、気持ちいい~。
翌日、朝5時45分に宿が運営するシャトルバスに乗って登山口へ。ちょうど夜が明けたばかりで、まだ月が光っていました。
このコースには1kmごとに道標があり、どれくらい歩いたか、あとどれくらいあるのかがわかるようになっています。
登りはじめは平坦なルートが4キロ半ほど続きます。
火山なので溶岩がゴロゴロ。
登りに入ります。標高差500mほどのやや急な上りがあり、少し平坦な道に出たあとさらに200mほど登ります。
トイレも随所に整備されています。景観を損なわないデザインですね。
最高地点手前には鎖場が。手を使わないといけないところはここだけでした。
下りにかかります。ちょっと痩せた尾根で、視界もきかないので注意して下りました。
いまは地図のこの辺かな~。トンガリロ・クロッシングの地図はバスのシャトルサービスなど、いろんな所で無料で手に入ります。何枚か見比べてみたのですが、私達が泊まった宿でもらったものが等高線がはっきりしていて地形が把握しやすく、コンパスを使う人のために磁北と真北の偏差も載っているなど、一番実用的でした。
トンガリロ・クロッシングの見どころの一つ、Emerald Lakes。その名の通り、エメラルド色をしているのですが、晴れているときにまた見に来るぞ~!
晴れてきたかな~? 子どもたちは体力が有り余っていたのか、息子は最後の1時間ほどはほとんど駆け足でした。
下山口に無事到着。お疲れ様でした。午前6時過ぎに登り始めて、午後1時過ぎに下山できました。みんなこうして帰りのバスを待ちます。早くテン場に戻ってシャワー浴びてビールだ!
今回は事前の天気予報で天気は良くないとわかっていたのですが、結局ほぼずうっと曇りで視界は真っ白でした。それでも登山はいいものですね。子どもたちも楽しんでいたので、また来たいと思います。
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