日本から保育実習の生徒さんがいらっしゃいました!
毎年行っている、ニュージーランドでの保育実習。去年から引き続き、今年も幼児教育の先生を目指す大学生の皆さんがニュージーランドの保育施設での実習のために来てくださいました。
ホームステイをしながら、1週間の語学学校への通学に続いて3日間の保育実習です。実習が始まる前は緊張されていたようですが、現地の優しい先生方、そしてフレンドリーな子供たちに囲まれ元気に実習に取り組んでいらっしゃいました。
NZの幼児教育はテファリキ(TeWhariki)という教育理念に基づいており、子供が主体です。
(テファリキについてはこちらをご覧ください。)
先生方が朝いろいろなアクティビティを準備するのですが、することを選ぶのは子供たち。先生方は遊び方を指導するわけではなく、子供たちが自分たちで好きなように遊ぶのを見守り、と同時に常に子供たちの成長を促すチャンスをうかがっています。暴力など、してはいけないことには厳しいですが、遊び方、物の使い方など子供たちがやっていることを否定することなく、その行動を発展させるお手伝いをするのです。子供がすることはすべてが学びという姿勢に、日本の生徒さんたちも感慨を覚えていらっしゃったようでした!
泥んこ、水遊び、なんでもやりたい!
ホットグルーガンや、のこぎり、金づちなど「危ない」道具も、先生の監視下の元自由に使うことができますが、これにも生徒さんたちは驚かれたようです。「危ないから使ってはだめ!」と触らせないのではなく、多少痛い目にあっても、経験することによって学んでいくという考えに大きく同意されていたようです。
言葉は通じなくても笑顔は全世界共通! 優しい気持ちは伝わります。
研修の最後は、ニュージーランドならではの保育施設、コハンガレオ(Kohanga Reo)への訪問です。コハンガレオは、ニュージーランドの原住民であるマオリ族の文化継承のための幼児教育施設で、施設内で話される言葉はマオリ語(Te Reo)のみ。マオリの伝承などと関連するクラフト作りなど、様々なアクティビティを通じてマオリ文化を学んでいくのです。見学を終えた生徒さん方が子供たちの前で日本の手遊び歌やお手玉を披露すると、小さなマオリ戦士たちによるハカ(Haka)の迫力あふれるパフォーマンスをしてくれました!
ラグビーのニュージーランド代表チームAll Blacksが試合前に行うことで有名なハカは、もともとマオリ族が出陣前に士気を高め、相手を威嚇するために行われていました。その他にも人を歓迎の際やお葬式など現在でも様々な場面で行われています。
2週間の研修でしたが、ニュージーランドと日本の保育理念・環境の違いを実感されていらっしゃったようです。将来それぞれ良さを取り入れた視野の広い教育者になってくださるのではないかと思います!
生徒の皆様、そして引率の先生、本当にお疲れさまでした!
(ほうかごEnglish留学デスク なおこ)
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