4学期が始まり3週目に入りました。学期ごとに学ぶテーマが決まっているのですが、今学期のテーマは「火」。火について学んだことや、子供たちが作ったものが教室の壁に貼られていくのですが、長女のYear1の教室にはこんな図がありました。「火について知っていること」という質問に生徒たちが答えたようです。
子供たちの答えは、
・家の外に出て郵便受けに避難する。
(通常、郵便受けは家屋から離れて道路に面したところに置かれているので、家から離れたところに避難するという意味なんでしょうね)
・111番に電話する
(日本では火事の時は119番ですが、NZではこの番号になります)
・マッチ、ライターを見つけたらすぐに大人に渡す。
以上の3つはNZで幼稚園から教えられる基本中の基本です。そのほかには、
・オーブンやコンロは火事の原因になる。
・火でやけどをする
・スモークアラーム(火災探知機)は私達の命を助けてくれる。
中には、「バーベキューに火がある」なんてNZらしい答えも。
「火について何が知りたいか?」という質問には
・火はどのようにしてつくのか。
・火は何度?何度になったら発火するか?爆発によって火はおこるか?
・棒や石をこすると発火するか?
・スモークアラームはどのように働くのか?
・消防士達はどこから消火活動に使用する用具を持ってくるのか?
・火事の後の家はどのようになるか?
といった疑問が並んでいました。
こうやって火について学ぶ前にまず、自分たちが持っている知識や疑問を自由に出していきました。今学期だけでなく、どのようなテーマであってもまずはこのように大きな紙の真ん中にテーマに関する疑問を書いた後、思いついたことを周りに書いていきます。最初から知識を詰め込むのではなく、まずは子供たちの自由な発想を促し、火など学ぶことに対して子供たちに関心を持たせてから学習していくやり方は、より自主的な学びにつながっていくのではないでしょうか。
ちなみにこのように何かを中心に自由に関連することを周りに書いていくのはマインドマップと言われる発想法で、ビジネスのセミナーなどでも応用されているそうなのでご存知の方も多いかもしれませんね。厳密には思いついたことを線でつなげていくようですが、子供たちの自由な発想を促すためか、みんなが思いついたことを自由に書き足していく方法を授業ではとっているようです。
またこの方法は語彙を増やすのにも使えます。私が語学学校に通っていた時、新しい単語が出てきたらマインドマップを使って関連する単語をどんどん書いてみましょう、と教えてもらいました。お子さんと本を読んでいて、新しい単語、例えばpetが出てきたとします。「どんなペットがいるかな?」と聞いてみて動物の名前を書き出し覚えるのもいいですし、ペットの住む場所をお子さんと考えて書き出してみるのもいいかと思います。私も娘たちと一緒にやってみましたが、この方法だと色々な単語を関連付けて覚えられるのでお勧めです。
火についての子供たちの関心を呼び起こした後、授業ではどのように火がつくのかという実験をしたようです。次回はその紹介したいと思います。
(あやこ)
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