前回、前々回と小学6年生のAさんをニュージーランド留学に送り出したお母さんのレポートをこれまで2回にわたって紹介しました。
今回はニュージーランドに1人で来たAさん本人からのレポートをご紹介します。
ホームステイや学校で沢山のことを経験した10週間、どんな留学になったのかAさんのレポートをどうぞ!
_______________________________________
まずはじめに、この留学は私にとってとてもいい経験になりました。
ここでは留学で学んだことや経験などをレポートします!
「留学をしたい!」と思ってから半年ほど経ってやっと決まった留学。最初から楽しみにしていました。
もともと海外に行くのが好きで英語も大好きだったので「10週間ニュージーランドにいくのはとても楽しいだろうな」と思っていました。お母さんと一緒に準備をしたり、NZのことを調べたり、とても楽しかったです。
留学の前はホームシックにはならないと思っていたし、サタデースクールに行っていたから英語も問題ないだろうと思っていました。だけれど成田空港に到着してあと数時間でお母さんとお別れになると思うと、どんどん寂しくなってしまいました。
成田空港から10時間ほど飛行機に乗ってやっとニュージーランドに到着した時には正直、だいぶ疲れていました。
空港からほうかごEnglishのオフィスに行き、ホームステイ先まで送ってもらいました。到着してから数日後、学校が始まるとすぐにニュージーランドと日本の文化の違いを感じました。
まず、学校では、4つのHouse Teamというものがあって、いいことをしたりすると自分のチームにポイントがつけられるという、まさにハリーポッターのようなシステムがありました。学期末に一番ポイントが多いチームは次の学期にご褒美を貰えます。
ニュージーランドの学校は1学期から4学期まであり、6歳から11歳までが通っています。学校は制服があり、女の子はTシャツとスコート、ジャンバーを着てきます。ニュージーランドでは天気が変わりやすく、朝は気温がマイナスだったのに、昼になると10度まで上がることもありました。みんなまさに「子供は風の子」という感じで、朝にTシャツだけで走りまわっている子もいてびっくりしました。また、学校で裸足になるのもオッケーらしく、教室や外で裸足の人もよく見かけました。そのため、学校では落し物が多いらしく靴やジャンバーにも全てに名前を書かなくてはなりませんでした。落とし物ボックスにはジャンバー、靴、靴下、水筒などあり、日本と比べると4倍ぐらいの量がありました。
学校の校舎は大きくて、運動場のようなところは2つもありました。どちらとも天然の芝生でラグビーコートまでありました。自転車やスクーターを持ってきた子はそれ用に作られた道路で遊ぶこともできたし、遊具もたくさんあってモーニングティー(日本でいうと休み時間)やランチタイム(日本でいうと昼休み)は思いっきり遊ぶことができました。学校にある遊具は全て子供たちがチョコレートなどを売ったお金で建てられているらしいです。しかも、一番売り上げた人には景品も出るらしいです。
授業も日本とは違うところが多く、正直言って慣れるのに時間が少しかかりました。NZの学校の校門は8時30分に開き、授業は9時からスタートしました。私が日本で通っている学校よりも30分遅く始まります。最初は、モジュールをしてそのあとに英語、算数、モーニングティー、英語、などと、授業を進めていきます。学校のチャイムは学校が始まるときから、モーニングティーの始まり、遊び時間の始まり、そして、遊び時間の終わり、という風に、回数が少なく、5分休みというものもありませんでした。その代わりに、授業中に水を飲みに行ったり、トイレに行くことも可能でした。
■デバイス
みんなパソコンを持っていてヘッドフォンなども持っていました。日本では、市から、一人一つタブレットを貸されますが、NZでは自分のPCをもってきていました。学校でも充電器が何個かあり、充電が少なくなった子はそこで充電をしていました。PCを折ってタッチスクリーンを使うことができる機能があるPCを持っている子もいました。学校に毎日重いPCを持ってくることに、私はびっくりしました。
参考記事:ニュージーランドの小学校ではパソコン授業はいつから?
■算数
算数はNZの方が遅れていて、掛け算の筆算をやっと習い始めたという感じであり、まだ九九を覚えられていない子もいました。その代わり、すべてを丁寧にやり、暗算のやり方や頭の中で、公式や図を描くことを習いました。そして、みんながわかるまで、先生たちは熱心に教えてくれました。ノートはきれいに整頓することが目当てで、とてもきれいにかけている人はペンライセンスというものがもらえて、青ペンで文章や文字を書くことが許されました。しかし、私が来たはじめは、そのことを知らず、普通に青ペンなどを使っていました。また、日本では女の子のノートのほうがきれいというイメージですが、NZでは女の子のノートもきたなかったり、男の子のほうが、きれいだったり、日本での常識とは違っていました。
算数では、プリントを渡されることもあり、わかる人は自分のテーブルで、わからない人は先生と一緒にわかるまでやる、という風に、授業をすることもありました。実力でペアを組まされることもあり、私は、時々中国出身の男の子と組まれることがありました。
NZのクラスで感じたことは少しだけでも頭の回転が速かったり、少しでもみんなより知っていたら、すごく賢く見える(?)こと。例えば、私は日本では頭がそんなに良くないほうですが、NZにいくと、天才~って言われました!嬉しかった(笑)。
算数では時々、わからない子などに、ブロックなどを使って、わかるように教えることもありました。また、自分のデバイスで算数のゲームをすることもあり、そういう楽しみもしながら勉強していました。
■理科
算数とは全く違い理科は日本と比べてすごく進んでいました。しかし、日本とは違って、動画や本(教科書のかわり?)でも勉強をしました。理科でやった単元は『光』で光が通るものの種類、どのぐらい光ははやいのかなどで、さいしょはとても難しく感じたけれど友達とやるととても楽しく感じました。
■英語
授業でする英語は2種類あって hand writing (手書き)と code (英語のスペリングルール)を主にしました。
Hand writingは、つなげ文字やきれいに書く練習をするような感じです。だいたいの子は自分のテーブルでしますがマット(床)でやるのもオッケーでした。Codeは英語のスペリングルールのようなもので、クラスにあるモニターでを見せてもらいながらやりました。その中では少しだけ復習、そして新しく習うこと、そしてスペリングテストもします。そして最後には文章まで書く、という流れです。私にとってはとっても難しく、同じように感じる子も数人いましたが、できる子はすぐに覚えているようでした。Hand writingとは違ってcodeでは1日で終わらず何回か練習をします。
■モーニングティー、ランチタイム
モーニングティーとは日本では休み時間のようなもので、ランチタイムは昼休み(給食)のようなものですが、NZではとても時間が長く、50分の昼休み時間でした。ランチタイムはもちろん、モーニングティーでも自分が持ってきたスナックを食べることができます。しかも、食べる時間も10分ほどありました。
日本ともっと違うところは食べる場所です。日本では教室でエプロンをつけてたべますが、NZの学校では外で食べないといけないくて、雨の日は屋根がついている外のスペースで食べました。
お友達に「日本では給食を自分で取りに行って、各自の机で食べなければならないんだよ~」と言ったらとても驚かれました。
さらに、先生がいない教室にいてはいけないというルールもありました。私は慣れるのに少し時間がかかりました。
クラスの子たちはみんな優しくて仲良くするのはとても簡単でしたし、みんな『誰も1人にならないように』という心がけを当然のようにこなしていました。NZではハグをすることも珍しくはなくて、誰かが落ち込んでいるときなどにハグをするという素敵な文化があり小学生でも誰もが皆に優しくしていました。
私が個人的に好きだったことは、男女関係なく仲良くしているところでした。男の子が女の子に混ざって遊んだり、その逆が起こることも当然という風に素敵なクラスになっていました。
先生達はいつもこども達をよく見ていて、こどもが遊具から落ちるなどしてケガをしてしまってもすぐに駆け付けられるようになっていました。
■今後のこと
私はこの留学で英語を学んだ他に、知らない人と仲良くしていく力をつけられたと思います。
お母さんと離れることで失敗も多かったけど、これからは留学で学んだことを活かして責任をとれる人間になりたいです。この留学では楽しいことばかりではなかったし、全部が全部、自分の思い通りにいったわけではなかったけど、すべてとてもいい経験になったと思います。トラブルがあり、ほうかごEnglishの奥村さんに助けてもらった時は、ホッとしました。自分が助けてもらった経験から、自分ひとりで我慢しているより、助けを求めることが大切だと知りました。
私は将来は奥村さんのように人が助けを求めているときに、サポートできるような人になりたいと思いました。
_______________________________________
Aさんは、様々な体験を通してたくさんのことを学んだようですね。
この経験がAさんの将来に活かされることを願っています。
インターン生 あかり
***************************************************************************************
ブログランキングに参加しています。
下のボタンをクリックしていただくとポイントが加算されます。
応援クリックよろしくお願いします!