ニュージーランドで英語教育 ほうかごブログ

みんなの絵で寄付あつめ

ユウの小学校でArt Festivalが開かれました。生徒みんなが描いた絵を体育館に飾って、親御さんたちも見に来られるようにしています。先日も書きましたが、今学期のテーマはOn The Move。みんなが描いた絵も動きに関係するものがほとんどだったようです。

 

会場の設置から飲み物の調達販売などすべてボランティアで運営されています。面白いのは、こういう学校行事が学校の寄付あつめの場となっていること。絵を見に来た親御さんたちは寄付をすると赤いシールをもらい、自分の子供の絵に貼ります。この絵を「買った」ということになるんですね。ときどき、「うちの子の絵にもうシールが張られているんだけど、誰かに買われちゃったの?」と心配そうに聞きにくるお母さんもいました。実際は、寄付したかどうかにかかわりなく生徒はみんな自分の絵を後日おうちに持って帰れるという仕組みになっています。でも単に寄付するよりも、自分の子供の絵のためにお金を出すというほうが気分的に寄付しやすいのかもしれませんね。

 

鳥、車などクラスごとにテーマを決めて描いています。絵だけでなく、立体工作のような作品も飾られていました。

 

 

 

 

 

このクラスはピエロさんを描いたようです。かわいい。

 

 

 

 

会場のスクリーンには、子供たちが絵を描いているときの写真がスライドで映し出されていました。自分の子の絵を描く様子がわかるってうれしいですね。

 

 

 

 

 

 

 

寄付する額は決められていませんが、大体3ドルから5ドル(約190円から320円ほど)を寄付する人が多かったようです。

 

 

 

 

会場ではピザやジュース、それに夜ということもあってかワインとビールも売られていました。販売スタッフはボランティアで、売り上げも当然学校への寄付となります。

 

 

 

子供たちの絵だけでなく、プロのアーティストによる肖像画や写真、抽象画なども飾られていました。これは地元のアーティストたちからのもので、フェスティバル会場でオークションが行われ売り上げの一部が学校への寄付となります。ギャラリーで買うよりもお買い得なことが多く、アルコールの勢いもあってか、200ドル(約1万3000円)や300ドルに値が競りあがることも珍しくなく、総額で2462ドル(約16万円)の売り上げとなりました。このお金は体育館の倉庫の改築に使われるとのことです。楽しみながら学校のために寄付ができるって、いいですね。ちなみに、みんなが帰った後の会場ではスタッフがぜんぶの絵に赤いシールを貼っていました。お友達の絵にはシールが貼られているのに自分の絵にはないなんて、悲しいですもんね。こういう気配りを見ているとなんだか嬉しくなりました。
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Posted on: June 29th, 2012 by Yuko Okumura

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