ニュージーランドで英語教育 ほうかごブログ

オランダと言えば風車?チーズ?ーThea Stiltonの「チューリップ」

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これまで何回か紹介しているThea Stiltonシリーズ。今回は“Thea Stilton and the Great Tulip Heist”です。Thea Sistersの一人、Violetは絵の勉強のために一カ月間、オランダの首都アムステルダムに来ています。仲のいい友達もできて充実した生活を送っていたのですが、友人のお父さんが突如行方不明になってしまいました。その人は有名な植物学者で、残されたノートには「黒いチューリップを忘れるな」とのメモが。事件解決のためにThea Sistersの残りのメンバーもオランダに駆けつけました。謎の女性も現れて、事件は思わぬ方向へ展開していきますが…。

ところでみなさん、オランダというと何を思い浮かべますか? この本でも、アムステルダム空港に到着したところでThea Sistersの一人、おしゃれ好きのColletteが「オランダは何で有名か知っている?」と仲間に聞きます。

食いしん坊のPamが「チーズ?」と答えると、

「違うわ! 風車よ! 風車が多くあるところには、たくさんの…」

「小麦粉ね! つまり、パン、ケーキ、ピザ… yum!」

「小麦粉じゃないわ。風よ! 風がよく吹くってことは、肌によくないの。だから保湿液を持ってきたのよ。12本だけね。それと、帽子をいくつか」

「いくつか? 少なくとも1ダースは持ってきたんでしょ!」

と食いしん坊のPamとおしゃれ好きのColletteがやりあっていて、「いつものようにワードローブの中身全部持ってきたんでしょ!」とPamがColletteを皮肉るのですが、こういう会話にもオランダがどういう土地か分かるようになっていますね。ちなみに、日本語で風車と小麦粉は結びつきづらいかもしれませんが、風車は英語でwindmillといい、millは製粉機のことです。

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ほかにも、VioletがThea Sistersに送った手紙には、自転車に乗って古い建物が並ぶ街並みを見て、運河を越えてDam Squareという町の中心に行って、といったアムステルダム生活が紹介されています。stroopwafelというキャラメルを薄いワッフルで挟んだお菓子があるのよ! なんてことも書かれてあって、ユウも「食べた~い」と言っていました。ストーリーを追っていくと、オランダに運河が多いことや自転車がよく使われていること(ちょっと調べてみたのですが、アムステルダムでは人よりも自転車の数のほうが多いそうです)、それに食べ物のこともわかるようになっています。

ちなみにオランダを英語でなんというか、というと、この本の中でHolland is a region of the Netherlands, and the name is often used refer to the whole country.(Hollandはthe Netherlandsの一地方で、しばしばその名前は国全体を指して使われます)という注釈がありました。オランダ大使館のホームページによると、

オランダ本国のみをあわらす場合の英語表記は、The Netherlands となります。
オランダ語で「ネーデルラント」といいます。
‘低い土地’という意味で、古くからベネルクス3国 (オランダ、ベルギー、ルクセ ンブルク)の地域がこう呼ばれてきました。文法的に”The”をつけるのは、この’低い土地’という普通名詞が固有名詞となったためです。

だそうです。へぇ~。

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チューリップとオランダの関係についても説明があり、チューリップは16世紀後半にトルコからオランダにもたらされたそうです。チューリップには100種以上あり、新しい交配種が作られているとのこと。今回、植物学者が行方不明になったのも、高価な新種を作り出したからではないかという憶測がなされていました。また、上の写真のようにアールスメールというヨーロッパ最大の花市場も紹介されていて、一日で5千万本以上の花や植物が売り買いされているそうです。

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今回の失踪事件のカギを握る黒いチューリップですが、「黒いチューリップ」という小説が実際にあり、フランスのアレクサンドル・デュマが書きました。「巌窟王」や「三銃士」を書いた小説家ですね。この小説の中でも黒いチューリップは高価な花として取り上げられているそうです。

また、オランダの画家ゴッホは日本でも有名ですね。英語だとGophですが、この本の中ではVincent van Gopherとして登場します。Gopherとはネズミの一種。Thea Sistersのシリーズはネズミが活躍するだけに、ネズミにかけたダジャレが随所に見られます。お子さんと一緒にこういった言葉遊びを探してみてはいかがでしょうか。

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Posted on: January 16th, 2015 by Yuko Okumura コメントはありません

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