ニュージーランドで英語教育 ほうかごブログ

どんな本を読んだ? クラスで発表-ニュージーランドの小学校

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Year6(9~10歳)の子供が、小学校から課題をもらってきました。好きな本を選んで、クラスの前でその本について話さないといけないようです。時間は2~3分。その場で適当に話せばいいというわけではなく、お家で練習しておきましょう、とお知らせをもらってきたのですが、そこにスピーチの構成の目安が書かれていていました。

①15秒:著者、題名、イラストレーターについて話し、主要登場人物を挙げる
②15秒:舞台設定について説明する。物語がどういうところで起きているのか説明する。
③30秒:主要登場人物の紹介。クライマックスまでのあらすじも。
④30秒:登場人物の役割と関係性を細かく述べる
⑤30秒:物語の自分の感想を述べる。その際、一つのテーマを含める。例えば、誠実さ、友情など。本の中で非常にいいと思った一節を読み上げてもいい。

ふむふむ。これに沿って内容を考えていけばなんとかなりそうです。
ちなみに、ノンフィクションを選んでも構いません。その場合は、次のようにすればいいそうです。

①15秒:本のトピックと主な内容
②15秒:本の構成と特徴。例えば、文章と写真や図がどうレイアウトされているか。
③30秒:一番重要な情報が述べられている部分の概要
④30秒:特に面白いと思った部分について述べる
⑤30秒:本についての自分の感想を述べる。なぜこの本が面白いと思ったのか。

どの本にすればいいかな、と図書館に行ったところ、たまたま幼稚園時代のお友達と数年ぶりに再会。その子が読書好きとのことでオススメを聞いて選んだのが「Scorpion Sting」という本でした。
舞台は砂漠の中にある洞窟。お兄さんと二人で洞窟探検に行った主人公のサム。探検中にお兄さんが大怪我をしてしまい、早く救助を呼びに行かないといけません。ですが洞窟の出口付近にはサソリの大群が! サムは果たしてお兄さんを助けることができるのか…
というストーリー。アドベンチャーものが好きな男の子にはピッタリの内容ですし、117ページなので分量も多くありません。ちなみに筆者はニュージーランド人で、子供向けの本を書いています。

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本を読んだあと、スピーチの原稿作り。最初に主要登場人物に触れて、また③で主要登場人物の紹介をするのが、どうしても同じことの繰り返しになるようです。それに、②の物語についての説明と、③のクライマックスまでのあらすじもおんなじになっちゃう、と嘆いていました。
先に言う方をさらっと短くして、あとでもっと説明すればいいんじゃない? それに言葉も同じものを使わないようにするとか、とアドバイスしつつ、原稿を考えていきます。
最後の自分の感想も、「面白かった」しか子供からは出てこなかったので、主人公のサムと同じ状況に自分が置かれたらどう思うか、どうするかを考えたらいいんじゃない、とアドバイス。

お家で家族の前で練習しましょう、と学校からのお知らせでは書かれていて、練習の際の注意点も書いてありました。

・同じことをくり返し言っていないか?
・長い間黙っているところはないか?
・時間内に自分が言いたいことすべてが言えているか?
・自分が選んだ本について十分理解しているということが示せているか?

出来上がった原稿を実際に読み上げてみて、何度か細部を修正していました。毎日練習して、無事クラスの前で発表することができたようです。よかったよかった。

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Posted on: July 12th, 2019 by Yuko Okumura コメントはありません

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