ニュージーランドで英語教育 ほうかごブログ

校長先生に頭から水をかけよう!?―カントリーショーで小学校の資金集め

ニュージーランドの公立の小学校は基本的には無料なのですが、国からの資金だけでは十分な教育設備が得られないということで、寄付金という形で毎年お金を集める学校がほとんどです。子供達が通う小学校の場合は年間200ドル(残念ながら留学生は授業料が必要です)。この支払いは強制ではないのですが、「義務のある寄付」という形でとらえ、払っている家庭がほとんどだと聞きます。この寄付金以外にも、資金集めとして様々な活動が学校で繰り広げられます。PTAによる手作りマフィンやクッキーの販売、子供達のリンゴに貼ってあるシール集め(集めることにより、提携の企業から一定の寄付金がえられるというもの)、子供達のチョコレートバーの販売、それに、日本のいわゆる学習発表会では父兄にプロダクションと称して観覧するチケットを販売します。

そして今月は子供の通う小学校の一大イベント「カントリーショー」がありました。School Gala とかっこよく名称する学校がほとんどですが(galaは「祝祭」といった意味です)、学校のお祭りを兼ねた資金集めの大イベントです。学校によっては、この種のイベントが全くないところもあり、学校の方針次第のようです。

20171028_092520

ショーは学校のハカクラブによるダンスパフォーマンスで開幕しました。ハカとは、先住民マオリの伝統的ダンスのことです。
女生徒の繊細な手の動きと、男子生徒の力強いダンスの調和が素晴らしかったです。その後校長先生の挨拶、全校生徒が参加してヒップホップダンスの披露と続き、後は自由イベントになりました。

20171028_111326

遊園地のようなコーナーもあり、一見、縁日のような賑わいです。その他、水に浮いたリンゴを口ですくってとるゲーム、ペイントの射撃ゲーム、的当てゲーム、野外アスレチック、それに売店や屋台もずらり。
そしてなんといっても目玉は先生方のバケツチャレンジ。先生の頭の上にある水入りバケツをめがけてボールを投げ、うまく当たればバケツが落ちて先生の頭に水がかかるという、日本では考えられないような催しです。校長先生はシュノーケリングにゴーグル、フィンをつけた格好で登場し笑いを取っていました。もちろん学校の資金集めのためのゲームですから、参加はすべて有料です。

20171028_112526

こちらの牛は、Cow Pie Bingo という、地面に牛の糞が落ちたところをマークして、半日かけてビンゴをするというゲームです(笑)。一口10ドルで200枚のチケットが売られます。見事ビンゴになれば賞金1000ドル。学校の資金集めだからこそ参加しようという気になれる倍率です。(倍率200分の1!)

そしてこちらはくじ引き。一口2ドル。30人分の番号札が売られるとルーレットを回し、当たった人は写真の後ろ側に見えるハンパ―(色々な商品の詰め合わせ)を貰えます。このハンパ―のアイテムも、各家庭からの寄贈品を集めたものです。今週は缶詰類、今週はお菓子塁、今週は生活雑貨など、2か月にわたり週ごとに寄付の品物を持ってくるようPTAよりお願いされ、子供達は毎週せっせと待ち運びました。そしてこのくじ引き。昨年長男は見事30分の1の確率を射止め商品を頂いたのですが、今年は、、、

20171028_110411

長男の番号札は25番。なんとギリギリはずれ!! 残念~~。

このイベントは企画、準備、販売など全て学校と父兄のボランティアで運営されました。1日中ダンスや音楽のパフォーマンスがあり、一般企業から寄付された商品のオークションなどもプログラムに含まれ、楽しい1日が過ごせました。

今年の売り上げはまだ公開されていないのですが、昨年はこのイベントで35000ドル近くの売り上げがあったそうです(約300万円)。この売り上げは学校の図書館の新しい本の購入、タブレットなどのデバイス、クラブ活動の運用費などに使われ、今年の売り上げの一部はカントリーショーの最初にパファーマンスを見せたハカクラブの衣装に充てるそうです。

たか

***
ブログランキングに参加しています。
下のボタンをクリックしていただくとポイントが加算されます。応援クリックよろしくお願いします!
にほんブログ村 英語ブログ 親子英語へ

Posted on: November 27th, 2017 by Yuko Okumura コメントはありません

コメント

コメントはこちらまでお願いします